「加賀の紅茶」は加賀市で栽培された茶葉を原材料にして作りました。紅茶の ネーミングは、ダージリン、ウバ、キーマンのように産地名をつけることが世界 の標準になっていますので、それにならい「加賀の紅茶」と名づけました。
加賀市打越地区には石川県内で唯一、組織化された生産者組合、打越製茶 農業協同組合があります。
ここではヤブキタ・オクヒカリのなどの緑茶用の品種が栽培さ れ、同組合の製茶工場で緑茶に加工され、販売されています。
この“眠っている地域資源”に着目したのが加賀の紅茶です。
平成21年度は、摘み取った茶葉が230Kgで、ここから40kgの紅茶を 作りました。
2013年から1番茶(6月収穫)を使った「初夏の紅茶」と2番茶(8月収穫)・3番茶(9月収穫)を 使った「秋の紅茶」を造り、季節ごとに発売(6月及び10月販売)することにしました。
加賀の紅茶は、農商工連携の試みであり、また、作り手が見える安心・安全 で良質な商品として開発・販売の試みでもあります。
加賀の紅茶づくりは、県 内の商業振興と農業振興を目指すものです。
国産紅茶づくりは茶の産地を中心にしていま一斉に動き始めています。
その ほとんどは茶生産者が起業したものであり、加賀の紅茶のように、お茶専門 店の主導で開発されているのは、全国初のケースとなります。
加賀の紅茶は、ほんのりとした甘みと香ばしさ、清々しい後味です。 明るい橙色の水色(すいしょく)をしており、ゴールデンリングもくっきり現れます。
加賀の紅茶は、ゆっくり味わいたい、和紅茶です。加賀茶の歴史は古く、三代 藩主前田利常の頃にまで遡ります。
片山津の柴山潟から立ち上る朝霧が天然 のヴェールとなり、茶葉がやわらかなまま新芽を伸ばす、その地形の良さを活か し、加賀市打越地区は県下随一の茶どころとなりました。
加えて加賀百万石の 風土が茶の湯、和菓子、茶器などの優雅な文化を育て、今も生活の隅々まで浸透 しています。
加賀の紅茶はこのような背景をもって誕生しました。
渋みの少ない穏やかな味わいで、砂糖を入れず良質な茶葉がもつ自然の旨みを そのままお楽しみいただけます。
加賀の紅茶は、茶葉に含まれるタンニンが少ないことなどから海外の紅茶に比べ、「渋み成分」が少なく、自然の甘味と米飴のような甘い香りが特徴です。
砂糖を入れずにストレートで楽しめることができます。